同じ漢字を何十回も書いたのに、テストになると出てこない。漢字の練習でよくある行き詰まりです。書く回数を増やしても伸びないときは、練習の中身を分けて考えると解決しやすくなります。
漢字が定着しない理由
作業になっている
同じ字を連続で書いていると、途中から手が動いているだけの状態になります。10回続けて書くより、1回書いて別の字に移り、あとでもう一度戻ってきたほうが記憶に残ります。
読みと書きを一緒にやっている
読めることと書けることは別の力です。読みは見た瞬間に判断でき、量をこなせます。一方で書きは時間がかかります。同じ扱いにすると、読みの練習量が足りないまま書きに時間を取られがちです。分けて回すほうが効率的です。
できた漢字にも同じ時間を使っている
全体を最初から通す復習は、すでに書ける漢字にも時間を使います。残り時間が同じなら、間違えた漢字に集中したほうが伸びます。
効率のよい進め方
読みは量、書きは絞る
読みは1日に多くの字を回して構いません。書きは、その日に読みで詰まった字と、前回間違えた字に絞ります。範囲を狭めるほど1回が軽くなり、毎日回せるようになります。
熟語の形で覚える
漢字単体ではなく、実際に使われる熟語や短い文で覚えると、意味と読みが結びつきます。同じ字で読みが変わる語は、まとめて並べておくと混乱が減ります。
間違いだけを残す
間違えた漢字だけを書き出したリストを作り、翌日と1週間後にもう一度確認します。正解したものはリストから外していきます。ノート1冊を作る必要はなく、紙1枚でも十分機能します。
1日の回し方の例
- 読みの確認を30〜50字ぶん、テンポよく進める(3分程度)
- 詰まった字だけを書いて確認する(3分程度)
- 前日に間違えた字をもう一度読む(1分程度)
- 週末に、リストに残っている字だけをまとめて確認する
大人がやり直す場合
大人の場合、読めるけれど書けない漢字が中心になります。書きの練習に入る前に、まず「書けない字」を洗い出すほうが早道です。一問ずつ解説を読める形式のクイズを使うと、間違えた理由まで把握できるため、同じ間違いを繰り返しにくくなります。
まとめ
漢字は、書く回数を増やすより、読みと書きを分けて、間違えたものだけを翌日と1週間後に回すほうが定着します。1日7〜8分で回せる形にしておけば、忙しい日でも途切れません。